献血におけるメディア報道の一考察

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みんな物語が欲しい

これまでの経験で行くと、メディアで報道される内容は下記のようなパターンが多いです。

1 輸血を受けて元気になりました。(元気にならない場合含む)

2 ○○の影響で血液が不足しています

3 最後の献血!○○○回!

4 献血者(または血液センター)に○○を寄贈

5 献血○○万人目!

共通するのは、血液不足の報道を除き、それぞれ何らかの物語を含んでいるということです。

具体例としては、

昨年、青森の血液センターにアップルパイの寄贈がありました。

青森県弘前市にあるタムラファームさんという会社で、りんごジュースやシードル、アップルパイ等を製造しています。

ある日、タムラファームの社長さんから電話がありました。
奥様が病気になり、たくさんの輸血を受けた。これまでは献血に協力する立場だったが、
輸血を受ける立場になって、献血の大切さがわかり、献血に協力している方、血液センターに何かお礼がしたい、という内容でした。

最初は丁重に辞退申し上げたのですが、推進部門の若手職員からタムラファームさんのアップルパイがとても評判が良いので、献血者の記念品にできないか、というアイディアが出たのです。

そこから話はトントン拍子に進み、50万円分のアップルパイの寄贈を受けることになりました。

陸奥新報(2021.10.16)

↑この記事を読んで、たくさんの方が献血ルームに訪れました。(他にも数社取材を受けています)

献血される方、タムラファームさん、血液センター及び報道機関全てが嬉しくなる物語になっていたと思います。

もちろん現在奥様は元気になられて、アップルパイを作っていますし、今週も献血バスがタムラファームさんにお伺いして社員のみなさんに献血協力を受けています。

記事になる事例は血液センターから投げ込むケースが多い

稀に献血者本人が報道機関に依頼して、「献血○○○回!」のような記事になることが過去にありましたが、

圧倒的に新聞やテレビの記事になるのは、血液が不足している情報を聞いた記者さんから取材依頼があった時と、上記のタムラファームさんの事例のように血液センターが作成したニュースリリースを記者クラブに投げ込んだ時です。

あとは、報道機関に知人がいると一番話が早いですね(^_^;)

おそらく記事になる時、その地域の献血の統計データが必須ですので、血液センターと一緒に企画できると一番いいと思うのですが、私のいる地域では持ち込み企画はほぼ無いので、なんとも言えません。(^_^;)

血液センターにとって嬉しいのは、少しでも多くの方に「献血」の事を知ってもらうことですので、例えば、音声配信者であれば、自身の配信は累計○万回再生されている、○千個のコメントやリアクションがある等の数字を示すと血液センターの職員は乗り気になるかもしれません。

そして一緒に企画してをニュースリリースを出す、というのが私としてはイメージしやすいです。

なかなか企画を取り上げてもらえない時

これに対する答えは一つです。

「いっそ、企画をとりあげてもらうまでの過程を物語化して、タイムリーに自分で発信する」です。

プロセスエコノミーという言葉が出てきていると思いますが、完成品を披露するのではなく、その過程を公開して応援してくれる人が増えると、もしかしたらみんなにとって、いい事が起こるかもしれないですね。(^^)

最後に

この記事は、思いつくままに書いたものなので、参考になるかどうかわかりませんし、地方の事情による内容なので、そこを差し引いて読んでいただければ、と思います(^_^;)

あとから何か思いついたら、追記しておきます。

コロナ禍で思いましたが、リアルもSNSも近所付き合いが大事なんでしょうね(^_^;)

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